憂国爺のひとり言

日米中の最新情報をお伝えして行きます

#中国#洪水#多発の#原因#下水道❕

 今年は、北京、河南省等多くの大都市が洪水で被害拡大が続いています。
日本でも大都市が大雨に見舞われることは年々増えてきていますが、都市全体がこれ程長期間、洪水に浸かる事は殆どありません。
 中国の大洪水の原因の一つが下水システムにある事は以前にも書きましたが、もう少し詳しく説明します。
 中国が下水整備を始めたのは、50年以上前からだそうです。その当時は、ソ連が中国の手本でしたのでモスクワの下水システムを参考に作ったそうです。しかし、モスクワは年間雨量が中国の1/3程度ですから同じ程度の下水道を作ったのでは雨量の多い都市では排水が十分に出来ません。
しかも、発展の速度が急速でしたので地面は大きな建物群とコンクリートで覆われ、人口増加も著しかったのでなおさらです。
 そこで、多くの都市で下水システムの改善を図ったのですが、保守点検管理等が機能していないのが現状の様です。
今年に限らず、毎年のように洪水被害にあう大きな原因が此処にあります。
 表面的には高層住宅、商業施設が立ち並び其の栄華を誇っている様にも見えますが、目に見えない基礎部分がいい加減ですから、そう長くは持ちません。
 今から100年前に統治されていた青島はドイツが自国と同様の下水システム作りました。
 日本の洪水対策とは雲泥の差が有ります。

 写真をご覧になればその違いにきっと驚かれると思います。


gesui1
中国の下水道

gesui5

青島
gesui8
青島

gesui9



東京
gesui10