憂国爺のひとり言

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#上海10年以内に#水上都市か#都市崩壊か❓

上海10年以内に水上都市か都市崩壊か❓

地下300mまでの軟弱な地盤による地盤沈下と地球温暖化が致命的❕


 上海の土壌は非常に軟弱である。『上海―都市と建築1842-1949』(村松伸著、PARCO出版局)によると、上海はもともと揚子江が運んだ沖積土からなる土地である。地層は泥層が6m、その下に砂土が90m、泥砂と砂利が混じった層が300mと続き、ようやく硬い岩層に達する。さらに上海の大動脈の幹線道路である延安路が象徴するように、少なくない道路が運河や水路を埋め立てて造られている。

 地盤の弱さの象徴とも言える存在が、上海目抜き通りをちょっと入ったところにある「錦江飯店北楼」だ。1929年に建てられた13階建てのホテルにして、上海市の近代優秀建築物だが、基礎工事の不備のために竣工当初からビル全体が沈降している。現在でも1階に当たる部分が半地下になっていることを観察できる。

 建造物の強度も日本のそれとは比べものにならないほど弱いものが目につく。アジアで1位、2位を争う高さを誇る近代的高層ビルが建つ一方、鉄筋コンクリートで作った枠の間をレンガで埋めたような構造の建物もいまだに平気で造られている。

 市内を縦横に走る高架道路の橋げたも、日本のものを見慣れた筆者の目にはものすごく細く感じる。また、内装工事を施さないまま引き渡すスケルトン仕様のマンションでは、その所有者が好き勝手に壁をぶち抜いて内装工事を施す光景がよく見られる。

 上海という街は、泥の上に巨大なコンクリート基礎の船を浮かべ、その上に作られた砂上ならぬ“泥上の楼閣”といったら言い過ぎだろうか。地震の回数や震度は微々たるものだが、万が一の時を考えると結構怖いところなのだ。
 更に、地球温暖化の影響で毎年雨季になると洪水が発生している。
軟弱な地盤に更に大量の雨水が地盤に浸み込み高層建造物の土台には相当の負荷がかかっている。
 最近は、内陸の多くの都市でさえ、高層ビルが傾斜したり、倒壊している。
当局が、此処に来て、高層ビルの建設に制限を加えた出した事からも、その深刻さがうかがえる。

 

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 中国は、上海に限らず内陸の都市も地盤沈下している。その原因の大きな原因は地下水のくみ上げ過ぎで、既に地下水は飲料用に使えない程汚染が進んでいると指摘されています。中国の自然破壊は地表だけでは無く地下迄影響が及んでいるという事です。