憂国爺のひとり言

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#中国#重慶犬#ワクチン

  中国に20数年前に住んでいた時、重慶犬と言う犬種を多頭飼いしていました。
子犬を買うと獣医の処に行き、狂犬病ワクチン接種を依頼したところ、3種混合ワクチンを薦められました。狂犬病の他、ジステンバーとパルボウイルス感染症の混合ワクチンとの事でした。
 此処で、ビックリ!獣医は、ワクチンを冷蔵庫から取り出すと、注射器と一緒に、私にわたしたのです。
   首のあたり皮膚を摘まんで打つよう指示されました。所変われば、随分とやり方が違うんだなと変に納得し、帰宅後、指示された通り、ワクチンを子犬に接種しました。
 しかし、残念な事に案じていた事が現実となってしまいました。
程なくして、子犬はジステンバーに感染し、間もなくして死んでしまいました。
 後になって、偽ワクチンも結構出回っている事を知りました。

更に、此のワクチンは冷凍保存が義務付けられていました。
 今にして思うと、頻繫に停電が起きる中国で品質を維持するのは無理ですよね。


この犬種は、番犬として飼う人が多いのですが、実は食用犬としての需要もあり、マーケットでは思わず目をそむけたくなる光景を見てしまいました。
 文化の違いと言ってしまえばそれ迄ですが、動物に対する考え方、衛生概念、責任感等々、余りの違いに只々、愕然とするばかりでした。


重慶犬
 中国以外ではほとんど知られていないが、2000年以上の歴史を持つ古代犬種である。グレイハウンドタイプの犬種とマスティフタイプの犬種が自然交配し、固定化されて出来た犬種であると考えられている。力強いため、原産地ではイノシシやクマなどの大型獣の狩猟に広く用いられてきた。また、家畜の見張りや番犬としても使われていて、不審者や客が来たことを主人に吠えて知らせていた。
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