憂国爺のひとり言

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「躺平(タンピン)(寝そべる)」主義

 最近、中国の若者の間で躺平(タンピン)主義が流行しています。
専門家は社会的経済的な圧力に対する若者の絶望的な感情が浮き彫りになったと指摘しました。
躺平(タンピン)主義という言葉は金儲けをせず金のトレイにならないことや生活水準に対して欲が低く贅沢な暮らしはいらない。
 マイホームを買わない恋愛をしない結婚をしない子供を産まない職場での昇進も望まないことを指すと言います。
この言葉は中国コミュニティサイト百度ファンズに掲載された投稿『横たわることはすなわち正義である』に由来します。

「われわれは躺平を選んだ。これ以上、資本家たちのために働かない。何か間違ったことがある?」と、彼らは言う。普通の労働者は働けば働くだけ資本家に搾取される。「躺平」こそ資本階級に抵抗できる有効な手段だ、と彼らは考える。
彼らは「われわれは資本家らの企業のために残業や努力をしない。しかし国家のためには何でもやる」とも言う。
然し、
彼らは愛している中国が社会主義公有制国家であるという事を失念している。
土地と生産材は全て国に属する。つまり、この国を管理している政府こそ、最大の資本家だと言う事を。
 私が、中国に行くようになったのは改革開放政策が取られて間もない時でしたが、上海では高層マンションが急速に建設されていました。しかし、当時でも建設が終えても、明かりのついている部屋は少なく、多くは富裕層の投資になっていると聞かされました。
その後も、現在に至るまで建設ラッシュは続き、価格も急騰しました。
日本のバブル期以上の値上がりです。
 土地は政府からの借地であるにもかかわらず、主要都市の不動産価格は日本以上になってしまいました。
 普通の労働者には全く手の届かない価格です。
この現象は、社会の制度は異なりますが、貧困化する若者たちが増加する日本にとっても無縁では有りません。
 

 出所:大紀元

「躺平(タンピン)(寝そべる)」主義

https://www.youtube.com/watch?v=rXycmOL2l0g